9月3日(日)「地獄絵巻は天国絵巻」

今日、やっと2泊3日のゼミ合宿から帰ってきた。
それと同時に、今まで日記の更新が停滞していたことを深くお詫びします。

さて、このゼミ合宿。正直いって「地獄」です。
だって、2泊3日の期間中、遊ぶ時間なんてほとんどなくて、ずっと勉強して
いるんですよ。
合計学習時間は、1日目6時間・2日目11時間・3日目3時間の計20時間。
これって、どう思います?
まあ、受験生なら当然かもしれないけれど、巷では「モラトリアム」とか呼ばれ
ている大学生が、ここまで勉強しますかね?
まあ、内容は計17人の発表者のレポートを聞いて、それについてディスカッ
ションをするだけなんです。いたって単純です。
でも、頭の悪い僕は理解しようとするだけでも相当の集中力を要する。
それにもまして、休憩時間があまり取れないから、頭の休まる時間がない。
だから、思った以上にハードなんです、僕にとっては。

ただ、最近は「これって貴重な体験なのかもしれない」と思うようになりました。
だって、こんな機会って今後ないですよね。
「普通」に大学生をやっていても、こんな勉強することは滅多にない。
また、社会人になったって、「日々是学習」と思えば別だけど、1つのことを
こうやって延々とやるなんて事は、きっとないでしょう。
そんだけ貴重な体験をしているんですよね、きっと。
それに、僕の専攻しているゼミでは研究内容が「自由」だから、いろんな視点で
の発表があって、いろいろと面白いんです。
そんな多種多様なジャンルの発表を聞いていると、「世の中にはいろんな視座
があるんだなぁ」と改めて感心するとともに、「まだまだ知らない世界がいっぱい
あるんだ」と自分の愚かさを再確認します。

大学時代にしかできないこと。
それっていっぱいあるとは思うけど、この地獄のゼミ合宿もその1つなのかも
しれません。
地獄絵巻は天国絵巻。
そんな淡い(?)希望をもって、これからもゼミを頑張っていこう!!


9月5日(火)「有働アナ熱愛で新発見」

昨日の夕刊「ナイタイ」で、NHKアナの有働由美子さんの熱愛発覚報道が
掲載された。
しかも、その相手は、横浜ベイスターズの石井琢郎選手だ。
石井選手といえば、セリーグ最高の1番打者といわれ、走塁・打撃・守備の
すべてに優れ、選手会長も務める、人気実力ともかね揃えた選手だ。

だけど、その有働アナの熱愛発覚で新しい発見をしたんです。
それは、石井選手が昨年離婚して、バツイチになっていたこと。
石井選手の元妻といえば、あの「瀬能あずさ」。
そうです、幻のアイドルグループ「CoCo」のメンバーだった人です。
ちなみにCoCoといえば、僕らの世代にはかなり強烈な印象を残した5人組
で、メンバーは今でも地味に活躍しています。
「女優」と名前を変えた三浦理恵子。
「セクシー写真集」の大野幹代。
「電波少年」にも出ていた羽田恵理香。
どこへ行ってしまったのか宮前真樹。
この豪華(?)なメンバーの中で、1番人気だったのが瀬能なんです。
その後、調子に乗って「CoCo」から脱退して、ソロデビューするも失敗。
なんだかんだしているうちに、石井琢郎と結婚して芸能界引退。
そして、現在にいたります。

そんな、瀬能あずさが離婚していたなんて・・・
また芸能界に復帰するのかなぁ?でも、ヘア写真集はやめて欲しいなぁ。
僕と結婚するチャンスはあるのかなぁ?でも、子連れはいやだなぁ。
そんこんなで、とってもつまらないことを1日中考えている僕でした。

9月14日(木)「救世主・本山雅志」


 「史上最強」の呼び声が高い日本サッカー五輪代表チームが、苦心の末に、
予選リーグの第一試合を勝利した。相手に先制点を奪われる苦しい展開の中
前半ロスタイムに中村からのフリーキックを高原があわせ同点。そして、後半
34分に中田からのスルーパスを、再び高原が2得点目。その後、何度もピンチ
を迎えるが、キーパー楢崎を中心になんとかこらえ、2−1で勝利した。

 勝負の分かれ目は、後半34分の交代劇にある。日本五輪代表の采配を握
るトルシエ監督は「(交代のタイミングを)私はいつも迷っている」と話すように、
常に彼の采配には、疑問が投げかけられてきた。この日も、前半ロスタイムに
同点においついたものの、南アのマッカーシーを中心とした強力攻撃陣に圧倒
される展開。その苦しさを一気に吹き飛ばしたのが、後半34分にFW柳沢と
交代して入った本山雅志(21=鹿島)であった。

 本山の投入により、日本はお得意の高原の1トップにして、中田を1.5列目に
配置する陣形を取る。その陣形変更に、南ア守備陣がとまどった瞬間にゴール
は生み出された。センターサークル付近で中田がボールを奪い、パスコースを
探すいつものポーズ。そのとき、一気に左サイドライン付近を駆け上がったのが、
本山だった。その動きにつられ、南ア守備陣が左によったところに、センター高
原への見事なパスがとおりゴール。トルシエの采配が、見事に的中した瞬間
だった。その後も、本山は積極的にゴールを狙いつづけ、十分にスーパーサブ
の役割をはたした。

 元々、本山は期待されていた選手だった。高校時代は、東福岡高校で高校
3冠を達成するなど、負けなしの1年間を過ごしたこともある。多数のチームの
獲得合戦の末、Jリーグ内で最も環境が充実した鹿島アントラーズを選んだ。
しかし、その選手層の厚さから、なかなか試合には出られないでいるが、同世
代の中では、ずば抜けたサッカーセンスを誇る。

 さて、次戦はスロバキア戦。たとえ本山が登場したとしても、後半の残り少な
い時間しかない。そんな厳しい状況の中でも、彼はきっと結果を残すに違いな
い。数多くのタレントを抱える日本五輪代表。そんな中でも、スーパーサブとし
て彼は、今のチームには欠かせない。

9月15日(金)「20世紀最後の五輪」


 20世紀最後となるシドニーオリンピックの最終聖火ランナーは、オーストラリア
先住民アボリジニの女子陸上選手キャシー・フリーマンだった。「先住民族との融
和」が今回の五輪の最大のテーマであるところから、フリーマンを最高の見せ場で
起用した組織委員会は、非常に優れた選択をしたのだろう。

 世界陸上女子400メートルの連続女王、フリーマンはアボリジニの象徴だ。3
年前のアテネ世界陸上ではウイニングランで、オーストラリア国旗とアボリジニの
旗を振る姿が、全世界に共感を呼んだ。

 また、女子選手の五輪初参加から100周年を迎えたことを記念し、フリーマンま
で5人のオーストラリア女子元五輪金メダリストが聖火をリレーした。

 この2つのメッセージは、20世紀最後の五輪を迎えるにあたって、非常に大きな
意味を持つ。フランスの教育学者ピエール・ド・クーペル男爵の提唱により、1986
年にギリシャのアテネで近代オリンピックが開催されて以来、五輪はさまざまな姿
を私たちに見せてくれた。近年では、4年に1度のお祭りとして世界中にしっかりと
定着している。しかし、それと同時に、オリンピックはさまざまな問題を抱えてきた。
「スポーツと政治は関係ない」。何度、その言葉を聞いただろうか?モスクワ・ロス
両五輪でのボイコット合戦、内戦が起こるたびに出場禁止措置がとられる。そして
現存する大きな問題の1つが、「先住民」と「女性」である。

 私はあえてこの2つの問題を細かく語ることをしない。なぜなら、それには多くの
意見があるからだ。しかし、スポーツ、特にオリンピックに限っては、もう終わりにし
ないか、というのが正直な気持ちだ。女性だからとか、先住民だからとか、そういう
のを抜きにして、正々堂々とその競技の世界一を決める大会であって欲しい。選手
一人一人が自分の実力を十分に出し切って、すばらしい世界を私たちに見せて欲
しい。もちろん勝ち負けは重要だ。それで、生計を立てることも必要だろう。けれど、
すべての社会背景を抜きにして、精一杯の力を見せてくれることが、オリンピックを
観戦する私たちの最大の喜びなのである。

 あと、100と何日かで21世紀だ。新しい世紀でのオリンピックの聖火ランナー
には、「先住民」や「女性」はもういらない。

9月16日(土)「田村の金メダルに感動する」


 勝った瞬間に涙がこぼれた。それは、長い静寂の時間を破る歓喜の姿だった。柔
道女子48s級の田村亮子(25・トヨタ)が、苦しみながらも勝ち進み、決勝ではブロ
レトワ(27=ロシア)に開始36秒、会心の内またで1本勝ち。悲願の金メダルを獲
得した。

 金メダルを胸に田村は「五輪金メダルまでの8年間。この8年間の思いは、初恋の
人にやっと巡り合えたような感じです」と、嬉しさを印象的な言葉で表現した。まさに
その通りだと思う。世界選手権4連覇・福岡国際10連覇を続ける田村には、五輪の
金メダルが唯一足りないタイトルだった。8年前、17歳高校生の時に出場したバルセ
ロナでは当時の世界選手権王者を準決勝で破った。4年前、21歳のアトランタでは
最大のライバル・キューバのサボンを準決勝で破った。しかし、両五輪とも決勝でや
ぶれ、結局、金メダルを獲得することはできなかった。だからこそ、今回こそ金メダル
が長い祈りが通じた瞬間なのだと思う。

 田村を天才と称するのは簡単だ。でも、実際は「努力の天才」なのである。田村は
「世界一の練習をすれば、世界一になれる」と口癖のように言う。確かに、柔道の世
界はそんなに甘くない。事実、大会前に25歳の田村に限界説が流れることもあった。
そんな中で「外国人に負けないパワー」を目標に、ただひたすら柔道に打ち込んでき
た。右手小指を骨折したこともあった。しかし、シドニー当日には五輪史上も最も優れ
た体力・スピードを身につけて、大会に望んだ。

 田村は大会前から、次回アテネを目標にすることを公言している。もちろん、それが
すんなりいくとは思えない。でも、田村ならやってくれそうな気がする。もう1度、世界
一の練習をこなすだろう。とうとう、五輪の魔物に打ち勝った。もう、ライバルはいない。
あとは、自分自身に打ち勝つだけだ。

9月17日(日)「ブラジルの嫌がらせ」

 勝つには勝った。だが、素直に喜べない。それが、多くの人の印象だろう。シドニ
ーサッカー五輪代表は、2−1でスロバキアを撃破した。これにより、日本代表は
2勝をあげ、最高の形でブラジルと「消化試合」を行うはずだった。しかし、ブラジルが
南アフリカに敗れたため、次のブラジル戦に勝つか引き分けを迫らせることとなった。

 試合後、トルシエ監督は「結果を知って驚きはしたが、ちょっとうんざりした」と正直
なコメントを発表した。しかも、この試合で今大会2枚目のイエローカードを受けたチ
ームの攻守の柱である中田英と森岡が、ブラジル戦の出場停止。対戦が日本にと
って苦しい展開になることは必死だ。

 しかし、考え方を転換してみれば、実は結果的に2002年にとっては吉報なのかも
しれない。史上最強と呼ばれる五輪世代。このメンバーの何人かは、2002年には
主力メンバーとして参加する。W杯では「負けられない戦い」が続くだろう。そして、
王者ブラジル。「負けられない王者ブラジル」ほど、怖いものはない。だからこそ、今
回の対戦は、いい予行演習になるはずだ。日本の現在の力を知るためにも、ここで
自分たちのサッカーを貫いてほしい。そして、弱点もしっかりと確認するべきだ。

 勝つかもしれない。また、負けるかもしれない。でも、この戦いは、今大会はじめ
ての「真剣勝負」になる。そして、2002年を目指す上でも、非常に大切な1戦となる。

9月18日(日)「体操日本復活?」

 体操日本復活が目前まで迫っていた。しかし、その願いはかなわなかった。
 4種目終了時点で日本チームは、中国に続いて2位につけていた。1992年のバル
セロナ大会銅メダル以来のメダルの期待が高まる。しかし、落とし穴がまっていた。
5種目目の日本が最も苦手とする「ゆか」でラインオーバーを連発。結局、0.162差で
3位のロシアに逆転を許した。

 しかし、私はあえて今、淡い期待を込めて、「体操日本復活」を宣言したい。前回、
アトランタ大会では10位と惨敗。日本のお家芸と呼ばれていた面影はなくなった。
ところが、その大会で個人総合で好成績を上げた塚原が、その後に大躍進。また、
笠松や藤田など、多くの選手が実力を伸ばしてきた。そして、その急激な成長が
今回の4位という成績につながったのだ。これは、97年の世界選手権に続く連続
4位になる。つまり、常に上位に食い込める地力が今の日本選手には備わっている。

 しかし、上位の壁があることは否定できない。今回の成績に、村上哲朗監督は「詰
めのところでもうひと踏ん張りが利かなかった。弱点が少しずつ積み重なって、それ
が結果に出ました」とコメントしている。これが、日本を上位3カ国との差をあらわして
いる。その差を埋めずにメダルには手が届かない。

 力があることは今回の大会で十分にわかった。あとは、その「厚い」壁を越えるた
めに何が必要なのか、を追求していくことだ。そうすれば、体操日本復活が「淡い期
待」などではなく、本当の「復活」がやってくる。

9月19日(日)「チームワークの勝利」

 4年前の屈辱を胸に、ソフトボール日本代表チームが、悲願の金メダルへ一歩近づ
いた。0-0のままタイブレークに持ち込まれた延長11回表、米国の二塁手の失策など
で2点を奪い、9回途中から救援登板した高山樹里の(23=豊田自動織機)がその
裏の猛攻を1失点で抑え、2-1逃げ切った。

 アメリカチームといえば、98年7月29日の世界選手権でオーストラリアに1敗れて
以来、ここまで112連勝中。今大会も圧倒的な優勝候補だった。日本も1970年8月
に勝利してから、現在30連敗中だった。この歴史的勝利に、宇津木監督は「平常心
で練習でやってきたことを出せたのが勝因。やるべきことをやればいい」と、勝利の
熱い思いを口にした。

 勝因は「抜群のチームワーク」ではないか?事実、試合はピンチの連続だった。
相手は、実力断然のアメリカチーム。しかし、先発石川はピンチになるたびに、神がか
りのピッチングを繰り返し、鉄壁の守備力を誇るバックも投手が盛り立てる。そして、こ
の日で3連投となる高山が、前回のアトランタ大会3勝2完封の実績を証明するかのよ
うな堂々としたピッチング。すべての選手が、自分の持ち味を十二分に出した、チーム
の全体で獲得した勝利だ。

 112連勝という経験・体格差などすべてで劣るアメリカチームが勝つことは、想像以
上に難しいはずだ。だが、彼女達はその実力差を見事に乗り越えた。長期間の合宿で
の厳しい練習を通して培ったチームワークは、世界一だ。日本チームにそのチームワー
クがある限り、金メダル獲得も夢ではない。